覚えてるやつ。
耳がむずむずして。
あーもう、って、指つっこんでほじほじ。
なんか掴んだ、と思って、つまんで引っ張ってみたら。
麻の紐みたいな太めのやつが、ズルズルズルーっと1メートルくらいするりんこ。
あー気持ちよかったー。みたいな。
次行ってみよう。
多分地震があったから、だと思う。
海沿いの友人宅(リアルに存在)で何かしてて。
部屋からの景色が、ずずずずーーーーっと、陸へ離れて、また海側へ、なめらかーに。
なんじゃこりゃ?
と、よーくみると、でっかい波がきてるじゃないの。
さっきのは、すでに波にさらわれて、家ごと動いてたー、って事だった。
こりゃやばいで!
と、家を飛び出し、夢中で走った。
遠くには、もっと早く家を飛び出した人らが、わらわらと逃げているではないか。
俺は助かるのだろうか。
とにかく走った。
津波の、最高到達点らしき「ライン」が見えた。
あそこへいけば、助かる。かも。
とにかく走った。
足元には、海水が。何度も押し寄せているが、ちゃっぷん。くらい。
津波じゃねーだろ!
ってつっこむ余裕もなく、目の前だけを見、走った。
終わり。
0 件のコメント:
コメントを投稿